第32回社団法人日本間脳下垂体腫瘍学会を2022年2月18日(金)・19日(土)の2日間の日程で日経ホールにて開催させていただきます。私の前任者の山田正三先生が同じ会場で本学会の会長をされたのが2017年(第27回)でした。今回5年ぶりに本学会をお世話させていただくことを虎の門病院内分泌センタースタッフ一同大変光栄に存じております。
本学会は今更述べるまでもなく、間脳下垂体の腫瘍性病変の臨床と研究に関わる多くの方々が一堂に会し最新の知識や情報を共有しあう貴重な場です。私も本学会の前身である下垂体腫瘍Workshopの時代からこれまで連続33年間、海外留学中も含めて毎回参加し本当に多くのことを学ばせていただいて参りました。今回は私を育てていただいた本学会への少しでもご恩返しとして、学会員の皆様にとって充実した会となるように精一杯努めさせていただきます。
今回のテーマは「総合力を活かす!到達点の検証と今後の展望」と致しました。間脳下垂体腫瘍は脳腫瘍かつ内分泌腫瘍であり、その診療には脳外科、内分泌内科、小児科、病理、放射線科など各分野の幅広い知識や技術による総合力が求められます。学会参加者がその総合力を高めることが本学会の最大の目的であり、特に参加者の多くを占める脳神経外科医にとって2019年から始まった日本内分泌学会内分泌代謝科専門医(脳神経外科)に求められる「総合力」の強化に本学会は絶好の機会であります。また着実に進歩を遂げている各分野における到達点を検証し、今後の展望を見据えていくことも本学会に与えられた大きな責務の一つと考えております。このテーマに沿った有意義な企画をご提供いたします。
新型コロナウイルス感染症の影響で他の学会・研究会と同様に2021年の本学会(第31回・高野幸路会長)はweb開催となってしまいました。2022年2月の状況予測は困難ですが、学会本来の目的である情報交換の場の提供のため可能な限り現地での通常開催を目指します。また2021年には行えなかった学会のハンズオンセミナー(日本神経内視鏡学会技術認定講習会)も東京医科大学人体構造学・脳神経外科学教室にご協力いただき再開を目指します。
多数の学会員の皆様に積極的にご参加いただき、「総合力」を高める、実り多い学会となりますようご協力とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。